2019年 04月 17日
ノートルダムの火災 |
ナチス占領時代さえも生き延びてきたのに…。
なんてこった!
1990年代に二度行ったことがある。
修復作業を手仕事でやっているのだ。
大昔から変わらぬ音。
中に入る。
巨大なステンドグラスの薔薇窓が有名だが、僕は何より天井の美しさに感動した。
なんていうんだろう、幾何学的な完璧さというか…。
すっと伸びた支柱とステンドグラスの配列が音楽的だ。
このカットは自分でも気に入っていて、数年後、当時関与していた室内楽サークルの演奏会パンフレットに使用した。
じつはファサードの長方形の塔(鐘楼)には歩いて登ることができる。
狭い石のらせん階段があって、左の塔の外側から入っていくのだ。(有料だけど)
大汗をかいて登りきると、そこは展望台。
遠くにエッフェル塔。眼下にセーヌ川。
写し終わるとその青年は僕のカメラをまじまじと見つめ、困ったような顔をした。あまりにもチープでぼろっちいカメラだったから。彼のほうはライカM6を持っていた。(そんなディテールまで昨日のことのように覚えている。)
あの美しい天井も尖塔もなくなってしまった。
修復には20~40年かかるという…。
生きているうちに再訪できるだろうか?
ちょっと難しいだろう。
by domani2015
| 2019-04-17 18:18
| 建築
|
Comments(0)